時代と共に消費者の購買方法は大きく変化してきました。
それと共に購買心理も変化し、人々の消費に対する価値観そのものが変わりはじめています。
しかし、どのような購買方法であっても売上に直結した有効手段として常にV M Dが必要とされるのは理由があるからです。
ビジュアルマーチャンダイジングとは、マーケティングの一環として行われる小売業の戦略活動の一つです。
店舗というメディアにおいて顧客の立場にたち、マーチャンダイジングと商空間の視覚的表現を一体化することによって、見やすく、選びやすく、買いやすく、魅力的で快適な売場環境を提供すると同時に、企業やブランドの独自性、販促等のコンセプトを伝える仕組みと方法です。
その結果、ビジュアルマーチャンダイジングは収益の質的向上をはかり、企業やブランドの価値向上とロイヤルティーの醸成をもたらします。
ビジュアルマーチャンダイジングの概念は、時代とともに変化しています。
消費者心理・消費者動向を深く分析した上で見る人を刺激し、体験価値を最大化させて「共感」を生み出し、売上に直結するマーケティング活動の一端を担うという点においては、今後さらにその必要性と重要度は増していくでしょう。
より視覚的情報が優位化されたバーチャルな世界においても、サイト流入や購買のモチベーションを高める上でビジュアルマーチャンダイジングは有効で大きな効果をもたらすと考えられます。
近年、デジタル環境特に、SNSの普及により消費者行動は著しく変化を遂げ、Eコマースという利便性の高い購買環境が構築されたことにより、顧客がいつでもどこからでも商品を購入できるようになりました。ビジュアルマーチャンダイジングの概念は、リアル店舗だけではなくバーチャル店舗においても重要であり、O M Oに対応するビジュアルマーチャンダイジングも今、求められています。
*OMOとは、Online Merges with Offlineの略
*ビジュアルマーチャンダイジングは英語圏ではVMと略されていますが、日本ではVMDが用いられています。
小売企業の経営目的達成に向けて、顧客に快適な買い物を提供する魅力ある店づくり・売り場演出をするために顧客の目に映るあらゆる要素をデザインし、コントロールする業務は、全てビジュアルマーチャンダイジングに関わると言えます。
MDに直接関わる小売業の経営陣・商品担当者・現場スタッフは勿論、商空間における視覚的表現をサポートする人と企業が、マーケティングのコンセプトを共有して取り組むことが、経営目標達成のキーポイントの一つです。その業務に関わる全ての人はビジュアルマーチャンダイジングの当事者と言えるでしょう。
その中でビジュアルマーチャンダイザーは、自らが売場における商品の魅力を演出する知見と技術を発揮することは勿論、小売業と視覚的表現に関わる企業と人の業務が機能するよう、つなぐ役割をも果たします。
昨今では、デジタル領域における基本的な知識やマーケティング理論なども必要とされます。
特にソーシャルネットワーク上での消費者マインドをより理解する事でO M Oにおける効果をもたらす仕事の1つでもあります。
◆リテイルマネージャー ◆マーケッター ◆プロダクトデザイナー ◆マーチャンダイザー ◆ディストリビューター ◆ショップアシスタント ◆ビジュアルマーチャンダイザー ◆デコレーター ◆ストアプランナー ◆クリエイティブディレクター ◆アートディレクター ◆建築家 ◆空間デザイナー ◆照明デザイナー ◆家具・フィクスチュアデザナー |
◆ディスプレイデザイナー ◆グラフィックデザイナー ◆イラストレーター ◆フォトグラファー ◆ロゴデザイナー ◆色彩コーディネーター ◆フラワーアーティスト ◆パッケージデザイナー ◆アーティスト ◆動画クリエイター ◆WEBマーケッター ◆WEBデザイナー etc... |
日本ビジュアルマーチャンダイジング協会が支援をする「商品装飾展示技能検定」は、VMDの考え方をもとにマーチャンダイズプレゼンテーションを担当するスペシャリストの技能・知識を一定の基準によって検定し公証する国家検定で、1986年から労働省(当時)が実施し、現在では厚生労働省が毎年実施しています。
この技能検定は試験の難易度によって1級、2級、3級に区分され、実技試験と学科試験により実施されます。両方の試験に合格した人には、1級は厚生労働省大臣名の、2級・3級は東京都知事名の合格証書と技能士章が交付され、「技能士」と称することができます。