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組 織


協会発足時の横軸をつないだ組織委員会


1987年の協会創立初年度には、協会員全員が参加し協会活動の基盤となる「委員会」が組織されました。教育開発、研究開発、情報という三委員会ですが、それとは別に組織強化拡充を目的とした「組織委員会」が設けられました。組織の新しい在り方について提案を行い、他の委員会との連携を呼び掛けて活動を活発化することが目的にありました。
初代担当理事は滋野哲彦氏で、他の委員会主催の研究会にも積極的に組織担当として参加し、本番では司会を務めるなど大車輪でした。組織は、委員会間の交流を深める役目をアグレッシブに遂行し、発足したばかりの協会全体のモチベーション構築に対して、深く寄与されました。

このように組織委員会の役目は、協会全体の組織的活性化にありますが、年次行事においては「通常総会」及び「懇親パーティ」の開催準備と進行、隔年の「理事選出選挙」の実施担当などがあります。

「三委員会」から「エリアネットワーク」へ

創立後9年間にわたり、委員会制度によって、活気ある活動で着実に成果を残してきました。しかし、その一方で、幾つかの問題も生じてきました。そのひとつが「活動メンバーの固定化」で、早急な改善が望まれていました。理事会での熱を帯びた検討の結論が「委員会」による区分から「エリア」という区分による組織改革でした。これは、すべての協会員が基本的な交流の場をもてるように、地縁によるネットワークに期待するもので、1996年8月のVMD協会レポートで全国8エリアの区分として会員に周知されました。 全国の8エリアネットワークが確定した後、各エリア組織の中心となって活動を牽引する役目の「リーダー」と「サブリーダー」が決まりました。
11月9日に各エリアネットワークのリーダーが出席してネットワーク「リーダー会」が和光で円卓会議として開催されています。そこではネットワークの活動、方向性を話し合い、協会活動の活性化を目指すことが確認されました。当時の理事長 八鳥治久氏がその場で、地縁に基づくネットワークへの強い期待を述べておられます。その後に、銀座「アルベッジオ」に場所を移して、記念のパーティが開催されました。

●全国8ネットワークの初代リーダーとサブリーダー
(敬称略)

〈関東・東京北ネットワーク〉
  リーダー:宮道寛
  サブリーダー:片岡洋乃、宮原清、山本伊都子、吉田壽男
〈関東・東京東ネットワーク〉
  リーダー:松田明子
  サブリーダー:荻野満、佐々木勇、藤平明子、山根猛
〈関東・東京西ネットワーク〉
  リーダー:升澤桂
  サブリーダー:小野寺葉子、小峰道子、高野峯子、高橋聖、丸山享
〈関東・東京南ネットワーク〉
  リーダー:野村吉雄
  サブリーダー:宇津木悟、高橋珠美、山田祐照
〈関西ネットワーク〉
  リーダー:藤井秀雪
  サブリーダー:大島厚子、村上幸三郎
〈北海道ネットワーク〉
  リーダー:遠藤信之
〈中京ネットワーク〉
  リーダー:竹内克
〈九州ネットワーク〉
  リーダー:山田豊

一方で、それまでの協会活動は、各委員会毎に担当して運営していましたが、エリアネットワークへの改革が為された後は、協会活動を事業と位置づけ、都度の事業実行委員会を設置し、運営担当することになりました。会員には、VMD協会レポートで、関心のあるプロジェクトへ任意に参加を促す呼び掛けが行われました。 このように、協会の団体としての組織改革が実行され、委員会名称も無くなりました。それに伴い、「組織委員会」という名称も「組織」というシンプルな名称に変更され、現在に至っています。役目については、発足当初より変わることなく、継続されています。


新たな「リーダーズミーティング」の実施

第15期の理事会において、各地域活動の活性化を目的とした新規企画が検討され、2014年10月18日に全国8地域のリーダーが東京に集まり、新たな「リーダーズミーティング」が開催されました。地域リーダーから近況報告や要望が話され、今後の地域活性化についての地域毎の問題にも言及し、顔を見て話し合うことの重要性を皆が感じました。
この年をきっかけとして、現在まで毎年継続して開催していますが、回を重ねるごとに、各地域の特徴や事情への理解が進み、お互いに協働しながらの活性化に向けた努力が、実感を伴いながらプランニング出来るようになりました。
この事業は、活性化担当と組織担当が共同で実施しています。

(楫 義明)